パーキンソン病

パーキンソン病の原因は、まだ、わかっていませんが、中脳の黒質という部分の神経細胞が次第に減少し、その神経が働くときに使うドパミンという物質が減少することによって起こる病気です。

ドパミンは、脳において運動の仕組みを調節するような働きを担っているため、ドパミンが減ることにより、動きが遅くなったり、体の緊張が高くなったりします。

ドパミン量が正常値の20%ほどになるとパーキンソン症状が現れ、進行性の病気です。

 症状としては、

・何もしてない時に、手足頭などが振るえる(振戦)
・動作が遅くなる(寡動・無動)
・筋肉の緊張が強くなり、手足の動きがぎこちなくなる(筋固縮)

などがあります。

これらによって、顔の表情の乏しさ、小声、小書字、屈曲姿勢、小股・突進歩行など、いわゆるパーキンソン症状といわれる運動症状が生じます。

また、パーキンソン病では、運動症状以外にも、便秘や頻尿などの自律神経の症状、睡眠障害、うつ症状などの精神症状、認知機能障害などがみられることがあり、これらを非運動症状と呼びます。

うつ症状は患者さんの約半数にその傾向があるといわれており、認知症は病気が進行するとみられることがあります

西洋医学的な治療には外科と薬物治療がありますが、現時点では、治すものではなく、症状を緩和、病気の進行を遅らすための治療となります。脳内で不足することドーパミンを補う薬が中心です。

当院では、YNSA新頭鍼療法®︎により、ドーパミンを出しやすくするツボと、ドーパミンを放出された受け取りやすくするツボを刺激します。そして、お身体の反応をみながら、手のお灸を組み合わせて、身体全体の流れをよくし、治癒力をアップさせる治療をします。

この治療によって、服用している薬も効きやすくなり、副作用の軽減にもつながることになります。

パーキンソン病に関しては、医師と連携の研究会もあり、特に発症後5年以内に鍼治療を取り入れると、予後がよく、進行が遅ら去ることができるというデータも出ています。

当院は、3年前から、パーキンソン病友の会静岡支部(http://jpda-shizuoka.com/)の治療体験会に参加させて頂いておりますが、体験した方々からは、身体の動きがよくなった、頭がスッキリするという声を頂いております。